~日本のホタテが消える?輸出停止と海水温上昇、ダブルパンチの正念場~Vol.1
北海道や青森県を筆頭に、日本を代表する水産資源であるホタテがいま、未曾有の危機に瀕しています。国際情勢の荒波と、気候変動という逃げ場のない脅威。ホタテ産業はまさに「ここ数年が勝負」の正念場を迎えています。
1. 輸出停止が招いた「加工の壁」
北海道の広大な砂地で「八尺(はっしゃく)」という爪付き網によって水揚げされる地撒きホタテ。これまでは殻付きのまま凍結され、中国へ輸出されていました。中国でむき身に加工され、そこからアメリカなどへ再輸出されるという効率的なサプライチェーンが構築されていたのです。 しかし、中国による輸入停止措置により、このルートが断絶。国内でむき身に加工して出荷しようにも、日本にはそれだけの規模をこなす加工技術も人手も足りません。行き場を失ったホタテは各地の冷凍庫を埋め尽くし、本来国内流通が主体だったベビーホタテにまで価格や物流のしわ寄せが及ぶという悪循環に陥っています。
・・・続く・・・