縄文から世界へ。時を越えて愛される「ホタテ」の物語~Vol.1

日本の食卓に欠かせないホタテ。実は、私たちが想像する以上に古くから日本人の営みに寄り添ってきた存在です。その歴史は、単なる「食材」としての枠を超え、かつては国を支える貴重な「貿易品」でもありました。

縄文人が愛した、北の海の恵み                           ホタテの食用の歴史は、今から約8,000年も前の縄文時代にまで遡ります。青森県の三沢市・山中貝塚をはじめとする多くの遺跡から、ホタテの貝殻が出土しています。冷蔵技術のない時代、高タンパクで栄養豊富なホタテは、古くから北の人々の命を支える貴重なスタミナ源だったのです。

江戸の「黒」から明治の「白」へ:世界を魅了した干貝柱              江戸時代に入ると、北海道沿岸でホタテ漁が本格化します。ここで誕生したのが、長崎の出島を通じて中国へと輸出された**「干貝柱」**です。 江戸時代(黒干し): 当初は天日干しの「黒干し」が主流で、重要な輸出産品として外貨獲得を支えました。 明治時代(白干し): 技術革新により、より品質の高い「白干し」へと進化。機械化も進み、世界に誇る日本の特産品としての地位を確立しました。

 

・・・続く・・・

2026年03月24日